桃の節句:邪気払いに用意するもの

今年は底冷えが激しく、空調が全くききません(>_<) それでも蝋梅に続き白梅も芽吹いてきて、小さな春はそこかしこで感じられます。もちろん、行事やイベントも時をたがえず、やってくるのですよね。

あと10日ほどでバレンタインデー。心なしか、今までのバレンタインよりも寂しく感じたのは気のせいでしょうか?例年はもっともっとバレンタインカラーがあったような気がするのですが・・・

今回は、そのもう少し先の桃の節句のお話です。
桃の節句は、女の子が産まれて初めて迎える3月3日に、赤ちゃんの健やかな成長と厄除けを願う行事です。どの節句にも共通することで、節目のお祝いは災厄をはらう意味が大きいですね。桃の節句はもともとは古代中国の上巳の日(3月上旬)に行われていた邪気祓いが平安時代に日本に伝わったものです。桃の節句に限らず、節目を迎える節句では邪気払いのための料理や植物、道具類などが用意されます。

桃の節句では
ひな人形 災厄を引き受けてくれます。そのため、豪華でなくともよいので一人一人用意します。もともとは紙人形が形代となっていたぐらいですからね。一般的にはひな人形は母方の祖父母が贈ります
・左近の 魔よけ・邪気払いの意味があります
・右近の 桜の魔よけ・邪気払いに加え、不老長寿の意味も持ち合わせます
菱餅(ひしもち)下から順に春の生命力に溢れる若草を表し、健康を意味する緑、初春の雪を表し、純潔を意味する白、邪気を払う神聖な桃の木の花を表すピンク(赤)の三段。
ひなあられ 菱餅と同じように3色の色合いで作ります。もとは女の子たちが菱餅を砕いたところが由来とのことなので、菱餅を作る際に多めに作ったものを揚げるといいですね
ちらし寿司  先を見通すレンコンや長寿祈願にエビなどの縁起の良い食材を使います
はまぐりの潮汁 女の子の美徳と貞節を意味するもので、はまぐりは対の貝殻しかピタリと合わないことから、相性の合う相手と結ばれるようにと願ったものです。

などがメインのものとなります。ほかにも白酒や
全て用意するのは大変かもしれませんが、最近ではお祝い膳もセットのものがあったり便利ですよね。

そして、ひな人形を飾る時期は雨水の日(2018年は2月19日)が良いと考えられています。最近では雨水を気にされる方は少なくなったようですが、ひな祭りの前日3月2日に飾る一夜飾りは、お嫁に行き遅れてしまうことになるので位置や飾りだけは避けます。

雛飾りをしまうのに良い日は同じく24節気の一つ 啓蟄(2018年は3月6日)です。よく早く片付けなければ行き遅れるといわれますが、地域によっては4月になってしまうところもあり、神経質になる必要はありません。お雛様の保管状態にもかかわるので晴れた日を選ぶようにしたいですね

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