日別アーカイブ: 2016年2月12日

桃の節句と命の形代

起源は古代中国から。
平安時代に日本に伝わり上巳の節句に 紙の人形を作り、体を拭いて人形に穢れを移し、川に流して健康と厄除けを願いました。この人形が、上流階級への贈答品となります。宮中の紙の着せかえ人形で遊ぶ「ひいな遊び」が発展し、やがて室町時代には武家社会へと広がり、流し雛にする質素な紙の人形ではなく高価な調度品の「雛人形」となっていきました。 このころには節句の日が3月3日に定着します。

災厄をうけてくれる形代のもののため、おさがりではなく一人一人に用意します。
雛人形はとても高価なものが多いですが、元の意味を考えると紙の人形でも良いようにも思います。

ちなみにガラスや陶器は災厄を引き受けるものとして結婚のときなどに、わざと割るといったならわしもあるのをご存知でしょうか?

先日お客様と震災のことを話したときのことです。
当時はまだアトリエピジョンは存在すらありませんでしたが、私は震災地である芦屋にいました。私の住んでいたマンションは昭和代のバブル前に建造されたものでかなり丈夫だったのか、周りのほとんどが半壊・全壊という中、ほぼ何もなく無事でした。(後々水道管に問題がありましたが)
ですが、揺れは相当大きかったので、ほとんどの食器・ビン類は木っ端みじんに
お客様も同じで、震災にあったため、コレクションしていたジノリ、バカラ、マイセンなどの食器や高価な壺・花瓶がほぼ全滅だったそうです。

これを機にお客様はどうしても大切な器類は箱にしまうようになったということですが、別のお客様は大切にしていたガラスたちが私たちの災厄を全部引き受けてくれたとおっしゃってたのです。

手をかけて作ったものが、簡単に割れてしまうのはとても悲しいことです。
でも命に代えることができるのなら、それほどうれしいことはありません。命の代償としてはどんなに手をかけたところで、足りないぐらいですから。

なので、「ぜひ、使ってください」とお伝えしました。

桃の節句PHF
ガラスのフォトフレーム