日別アーカイブ: 2017年12月13日

1200℃の耐熱ガラスは?

今日のクイズ

1200℃の超高温に耐えるガラスは?

 

ガラスの耐熱温度は様々で、一般的な家庭用のグラスや窓ガラスに使われているソーダガラスは耐熱温度が60度ほどです。寒い日に冷えたグラスにグラスの表面温度と60℃以上の差がある湯を注ぐと一気に割れます。普通では耐熱度の低いガラスを、お湯を注いだり、電子レンジやオーブンでも使えるようにしたものが耐熱ガラスです。

この耐熱ガラスもまた種類がいろいろあって、お湯を注ぐだけOKのものや電子レンジまではOK、直火もOKなどと用途によって、その組成成分も違います。そして、表題の1200℃を耐えうるガラスは、イカ釣り用のものや高照度の照明器具、スペースシャトルの機体表面材などに使われるバイコール(成分の96%がシリカガラス)と呼ばれるものです(コーニング社製)。安定した素材で900℃以上の高温で長時間使用しても耐熱性は劣らず、耐薬品性にも優れてるのです。

ところで、これだけの耐熱のもの、1200℃にも熱せられたものを手で持つことはできますか???
ばかげた質問ですが、高温に熱せられたブロックを手でひょいっと持つことができるものがあるのです。

まぁ、まずはこれをご覧ください

スペースシャトルが大気圏に入るとき空気中の分子がぶつかり合って高熱が発生します。その温度は最も高い機種先端で1600℃、他も1000℃以上。これに耐えうる断熱材が必要で、NASAがLI-900という耐熱パネルを開発。体積の94%は空気、質量の99%がシリカガラス。空気とシリカガラスのどちらも極めて熱伝導率が低いため、優れた断熱材になるもの。ゆえに、オーブンから出した直後でも触れられるのだそうです。

通常1200℃だったら、触った瞬間に手が燃えて溶けてますよね(滝汗)
とはいえ、熱伝導率の低い空気を利用しているため耐熱率はとても高い分、脆いものです。何かに特化すると、別の弱さが出てくるものなんですね

最後におまけ

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