日別アーカイブ: 2018年3月5日

透明なガラス色にするには

ガラスの色の着色は、素地を作る段階で発色されたものと、ガラスが出来上がってから着色されたものがあります。
 
素地を作る段階では、色を発色させる金属酸化物を混入します。例えば、わかりやすいところで一酸化コバルト。コバルトブルーという色名があるぐらいですから想像がつくと思いますが青を発色。スカイブルーはコバルトを薄めるのではなく、酸化銅を使用し、緑はクロム。黄や茶は、硫黄を使うのです。赤は銅やセレン、金。紫はマンガン。これが主な発色の元。これを原材料と混ぜ合わせ美しい色が発色できるよう調合していきます。
色はどの工芸や絵画でも同じで、とても繊細です。そのため、専門の調合師がある窯もあるのだそうです。良く知られたところでは琉球ガラスがそうです。強い太陽の光に負けない色鮮やかな琉球ガラスもこの方法で作られています。酸化還元でできる色なので、色が剥げることはありません。

ところで、窓ガラス等に使われるような比較的安価で厚みのあるガラスは光を通すと薄く緑がかってます。これはガラス成分の中に酸化鉄が混ざっていて、それが発色されたためです。普段グラスでよく見るような無色透明のガラスにするには酸化鉄を取り出すのではなく、赤を発色させる金属を混ぜるのです。これ光の三原色による加算混合って言います。美術の時間に教わった方もいらっしゃるようで、このお話をすると昔懐かしいとおっしゃってました(^^)

ガラス瓶などでは、内容物を保護するための遮光瓶として茶や緑が使われます。これも着色ではなく素地を作る段階で発色させています。それとは違って、装飾のために透明瓶にカラフルなカラー着色をした瓶も出回っています。余談ですが、きれいな色だったので割って置いておこうと思ったら、洗っているうちに色が剥げたとお話ししてくださったお客様がいらっしゃいました。カラフルな色の瓶は、成型後の着色がほとんどなので、洗い方によっては色落ちの可能性があります。

目的によって、ガラスの色も色々ですね。

でもくれぐれも、きれいだからと言って割って手を切らないように

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