工芸彫刻の表現方法「立体彫り」

ガラス彫刻工芸といっても、「ガラスを彫刻するの?」「ガラスをどうやって彫刻するの?」とか、そもそも「ガラスって彫れるんだ!」とか、イメージできる以前に『?』の多いものです。

ガラスを削るにはいろんな方法がありますが、私たちはサンドブラストと言って、微細な砂に圧力をかけてガラス面に当てて彫る方法をとっています。
(こんな感じ↓↓↓)

(クリックすると動画ページに移動します)

砂がただ出るだけなので、彫らない部分をマスクする必要があります。そのマスクの仕方や彫る深さなどでデザインを立体的に見せることができるのです。ということで、今回は手を彫ったもののご紹介です。

製作1
今回は習作なので、トレーシングペーパー(このままマスクの元にします)に、デッサン。デッサンと言っても、ラインが必要なので、影などは書き入れません

製作2
最初に彫るところをめくります

製作3
指を1本づつ彫ります
指の第2関節のところは、骨を意識して、ちょっとごつごつと

製作4
親指の第1関節までのふくらみと人差し指をめくったところ。指の腹が接したところは、ラインが消えないように指のふくらみを少しづつ掘り下げていきます。ふくらみを出す時に、あり地獄ができないように少しづつ円を描いて角度を少しづつ変えていきます。結構時間がかかりますけど、丁寧にすこ~しづつです^^


製作5
人差し指の第2関節の再彫り込みのため、めくったマスクをはり戻ししてます。はり戻した後、関節部分に向かって彫り込みます。この時あまりラインが出ないように軽く彫ったあと、はり戻したパーツをまた剥いでもう一度彫り込みます。(中指も、この方法で彫ったことで、表から見ると第2関節の部分が出ているように見えています

後は、マスクをめくって、きれいに洗えば出来上がりです(^^)

ガラスを彫ると彫った部分に光が入り、白さが際立ちます(青白い?)そのため、ちょっと怖いです(笑)


工芸彫刻の表現方法「ぼかし」

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