カテゴリー別アーカイブ: 3.ガラス

ガラス廃材の有効活用

いつでも何をしても派生するのがゴミ。
ゴミの問題は永遠で、ごみを出さないようにしたり、ごみを有効活用したりリサイクルで有機物に変え再利用したりと様々な取り組みがされてますね。アトリエピジョンも小さいながらも少しだけゴミ利用をしています。

まずは、取引銀行さんの環境保護促進キャンペーンで紹介させていただいた写真から。

 

アクセサリートレイ&アクセサリー:捨てるワインボトルから
(アクセサリーは、廃材のかけらにサンドブラストでデザイン彫り、リューターで穴あけ
トレイはサンドブラストで桜を彫刻)


香立てとトレイ:シャンパンボトルから
(香立ては割った廃材をすべてペーパーで磨いて、リューターで穴あけ、
トレイは割った廃材をサンドブラストで桜の花を彫刻)


一輪挿し:ワインボトルの底(窯でフュージング)

サンドブラストやリューター、窯など専用の機械が必要なものばかりですが、有店舗時代は、教室で自宅にある不要なガラス製品をアートに変えてもらったり、専用の機械や道具がなくてもできる割れたガラスの有効活用をお伝えしていました。

またの機会に

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クリスタルは『感覚を研ぎ澄ます』カラー

ギフトにガラス製品は失礼ではないですか?

最近ではほとんど聞かなくなりましたが、つい先日、商品のご相談を受ける中でついでに質問されたことです。ガラスは壊れ物の代表で、特に結婚祝いでは『切れる』『割れる』『壊れる』などをイメージさせるものはタブーとされてきました。そういった昔からの慣習もあり、ギフトでは失礼と考えられたのかもしれません。

昨今、お祝い市場も変化し多種多様化しています。ガラス製品だけでなく刃物まで結婚祝いとして活躍しているようです。新しい門出に必要なものをそろえるために、当事者がリクエストされることも増えていることも一因でしょう。

又、タブー視されていた意味合いも、視点を変えることで 別の意味合いとして捉えることができ、陶器やガラスはとてもポピュラーな贈り物になってきてますね。

刃物やガラス、鏡の持つもうひとつの顔は、『新しい未来を切り開く』『幸せを分かつ』 『悪い運を裁つ』『心を映す、幸せを映す』 などなど。

冒頭のご質問をくださった方は、ご就任お祝いのご相談でした。ご就任お祝いで時計やグラスなどガラス製品をお送りすることは花ほど一般的ではないものの、多く見られます。大切に使えばずっと残るもので、刻まれたメッセージもずっと輝き続けます。また、色の観点から行くとクリスタルは『感覚を研ぎ澄ます』ものなので、先見の明を必要とする役にご就任される方にもぴったりですね。

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ガラス細工の成型は

オーダーメイドということで、よくお問い合わせいただく中に、「消火器の形のものを作って」とか「彼女の足のサイズのガラスの靴を作って」など、〇〇の形をしたガラス細工を作ってほしいというものがあります。

アトリエピジョンでは、すでに成形されたガラスにサンドブラストを使ってデザインや文字を彫ること専門であるため、残念ながら冒頭のご希望には添えないのです。ごめんなさい。

そこで、今日はちょっとだけ、ガラス成型についてのお話を。
ガラス細工というと多くの方が、希望する形のものを作れると考えられています。ガラスの成型は、型を使ってできるもの高温で熱しながら成形していくものがあります。

市販で出回っている比較的手に入れやすいお手頃価格のガラス成型品は、最低でも十数万~かかる型を作って大量に製作しています。最低ロットが大きいのです。個人的に1つのガラス細工を依頼しようと思うと、その方法では出来ないので、1つから型を作れるものに頼るしかありません。それができるのがパート・ド・ヴェール/キャスティングと呼ばれるもの、そして吹きガラスでも型を作って製作する型吹と呼ばれるものがあります。熟練されたガラス職人がハサミや͡コテなどの器具他を使って様々な形を作る方法もあります(下部動画をみてね)

いづれの方法も時間とコストが市販品に比べかかるのが難点ですが、オンリーワンができるので、依頼する価値はありそうですね

何度もしつこいのですが、1点物のガラスの成型はアトリエピジョンでは扱ってませんのでおゆるしくださいね

ガラス成型の様子です ↓

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1200℃の耐熱ガラスは?

今日のクイズ

1200℃の超高温に耐えるガラスは?

 

ガラスの耐熱温度は様々で、一般的な家庭用のグラスや窓ガラスに使われているソーダガラスは耐熱温度が60度ほどです。寒い日に冷えたグラスにグラスの表面温度と60℃以上の差がある湯を注ぐと一気に割れます。普通では耐熱度の低いガラスを、お湯を注いだり、電子レンジやオーブンでも使えるようにしたものが耐熱ガラスです。

この耐熱ガラスもまた種類がいろいろあって、お湯を注ぐだけOKのものや電子レンジまではOK、直火もOKなどと用途によって、その組成成分も違います。そして、表題の1200℃を耐えうるガラスは、イカ釣り用のものや高照度の照明器具、スペースシャトルの機体表面材などに使われるバイコール(成分の96%がシリカガラス)と呼ばれるものです(コーニング社製)。安定した素材で900℃以上の高温で長時間使用しても耐熱性は劣らず、耐薬品性にも優れてるのです。

ところで、これだけの耐熱のもの、1200℃にも熱せられたものを手で持つことはできますか???
ばかげた質問ですが、高温に熱せられたブロックを手でひょいっと持つことができるものがあるのです。

まぁ、まずはこれをご覧ください

スペースシャトルが大気圏に入るとき空気中の分子がぶつかり合って高熱が発生します。その温度は最も高い機種先端で1600℃、他も1000℃以上。これに耐えうる断熱材が必要で、NASAがLI-900という耐熱パネルを開発。体積の94%は空気、質量の99%がシリカガラス。空気とシリカガラスのどちらも極めて熱伝導率が低いため、優れた断熱材になるもの。ゆえに、オーブンから出した直後でも触れられるのだそうです。

通常1200℃だったら、触った瞬間に手が燃えて溶けてますよね(滝汗)
とはいえ、熱伝導率の低い空気を利用しているため耐熱率はとても高い分、脆いものです。何かに特化すると、別の弱さが出てくるものなんですね

最後におまけ

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冬場のグラス保管

日々気温が下がっていき、在庫のガラスを出すときの冷たさに驚くことがあります。
 
ガラスは温度差に弱いので(普通のガラスで温度差60度までは大丈夫です)、急激に温度差が変わるようなことは避けていますが、それ以外にも気を付けたいことがあります。
 
 
食器棚の中でのグラスの置き方です。何度かグラスが破裂したという話を聞いたことがあります。食器棚にグラスをうつぶせて保管している場合に起こりやすいことで、原因は温度差と空気の膨張です。これから気温がどんどん下がり食器棚の中も冷え冷え、そんな状態で暖房で温度が急上昇すると、うつぶせたグラスの中の空気が膨張してしまい、行き場のなくなった空気が作用してしまうためです。

これから寒い時期、暖房で室内の温度が一気に変わりやすいので、グラスはできれば口を上に向けて保管したほうがよさそうです。
  

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ガラスは重い?比重は

ガラスを削る際、片手で持ちあげ、もう一方の手で砂を吹き付けていきます。写真のようにグラスや小さなものだとなんていうことはないのですが、ガラスのオブジェや少し大きめの時計になると大変です。

オブジェやプレートは約1キロ~、ちょっとした時計になると2キロ以上にもなります。それを延々彫っているわけですから手首に負担がかかるわけです。

ガラス製品を仕入れた段ボールを運ぶときも腰にきます(笑)
そんななので、ガラスは非常に重いように感じてしまうのですが、それは私だけではないようです。
ここで質問

水、松、大理石、金,プラスティック、ガラス、アルミ、鉄、鉛
で一番重いものと軽いものは?

ご存知の通り一番重いのは金です。
そして、軽いのは木(松)

比重でいくと
松 0.6
水 0.9
プラスティック 1~1.2
ガラス  2.5~2.7
大理石 2.7
アルミ 2.7
鉄 7.8
鉛 11.4
金 19.3

ガラスの比重を話すと、アルミとガラスがほぼ同じ比重にびっくりされることもあるのですが、それは恐らくジュースや缶詰などの缶や鍋などの軽いイメージがついているかなのでしょう。ガラスは他のものに比べ強度が高くないため、どうしても製品に厚みが出るからです。
ただ、それでも薄造りのガラスは、飲み物の味を損なわずおいしくいただけるということで、よく出回っていますね。

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クラブチャンピオン 記念品にだるまグラス

クラブチャンピオンの記念品にご依頼いただきました。
ピジョンゴルフさん経由でのご依頼です)

おめでとうございます!!

だるまグラス

だるまがお好きだということでだるまのデザイン。
少々愛嬌のあるだるまになったのは、ご指示いただいたラフでもかわいらしくて、手に取った方にほっこりしてもらえるようなものにしたかったそうなのです。そのお気持ち、素敵です!ということで、だるまといえば「への字」の口元をニッコリと微笑ませ、瞳に光も入れました。

製作中、ほっこりさせていただきました(^^)

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傷つきやすいガラスの種類は

ガラスのハートなどの言葉があるように、一般にガラスは脆いものの代表とされているものです。スペースシャトルもガラスを使っているぐらい強いガラスもありますが、よく目にするものは落とせば割れてしまう代物です。

その中でも繊細なのはクリスタルガラス。
クリスタルガラスは、その名の通り、クリスタル(水晶)のように輝く透明度の高いガラスです。ガラスであって水晶ではありません。
この透明度が高くキラキラ輝くもととなるのが鉛です。鉛の含有量が上がるほど光の透明度や屈折率が高くなって、キラキラ輝きます。鉛は比重が高いので、手にずっしりと重く、澄んだ音が美しく響くのです。

反面、とても脆く傷つきやすいものです。
ガラスを彫っても違いは判ります。クリスタルガラスは彫りやすく、ソーダガラスは深く彫るのに少し時間がかかります。それほどにクリスタルガラスは傷つきやすいのです。
最近では、鉛を敬遠することから非鉛素材のカリウムやバリウム化合物やチタン化合物などを使ってレッド(鉛)クリスタルガラスに替わるクリスタルガラスが増えていっています。

ソーダガラスは最も多く流通しているガラスで、窓ガラスや家庭用のコップに使われている素材です。ちょっとぐらい落としても、割れなかったりするのは、たいていソーダガラスです。

とはいえ、ソーダガラスであっても、やはりガラスなのですから、割れないからといって、落としたりぶつけたりしているうちに小さな傷が入り、突然割れる原因になりますので、大切に扱ったほうが良いです。
そして、高価で繊細なクリスタルガラスはなおのこと、傷がつかないよう大切に扱ってくださいね

ガラス素材が違うと何が変わる? <ガラスの豆知識Vol.4>

■追記
アトリエピジョンで扱っている時計の多くは光学ガラス(オプティカルガラス)と呼ばれる素材です。カメラのレンズなどに使用されるもので、酸化鉛を含むので高い屈折率と分散でとっても美しい輝きを放ちます。上記同様に、傷つきやすいものでもあります。


 
 
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ガラスの気泡

グラスにとってもこだわっている方の中には、ガラス素地に小さな気泡が入っていることを機にされる方があります。1点の曇りもない澄んだ素地は気持ちの良いものですものね

この気泡ができる原因は、小さな不純物。溶解したガラスのもとの中に不純物などが入ると、ガスが発生してガラスに泡が入ります。
様々なガラス素地を作る炉ではこれは避けられないそうで、まったく不純物のないものを作るには同じ素地だけを作るように管理するしかないというお話を伺いました。炉の管理も大変ですね。ほかのものを作れないとなるとその素材でできるものだけ…それだけにお値段も高額になるのでしょう。

こう書くと気泡が悪者に観えてきちゃいますが、気泡って人気あるのですよ。
どこか懐かしさを醸し出すものであったり、アート性のあるガラス技法まで確立されてます。
不純物によるガスの発生を利用して、わざと木片などを入れるのですが、これによりちょっとした装飾ができます。作家さんによっては、宇宙のような世界観を表現したり、水中の神秘的なものを表現したり、アート御性の強いものまで手掛けられてます^^

泡ガラス

 

バカラのクリスタル素材

バカラは相も変わらず人気ですね。

商品として挙げてないのに、時折注文が入ります。
日本で不動の人気のあるバカラですが、昔は結構なお値段のものばかりで、おいそれと普段には使えなかったものです。ところが、数年前からお手頃価格の1万円ぐらいのペアグラスも販売されるようになり、以前に比べ気軽に使えるようになったんですね。

とはいえ、やはりバカラの魅力は、最高級のレッド(鉛)クリスタルで丁寧に作られた素地。そのおかげで透明度や輝きぐあいは最高です。それを最大限に引き出す素晴らしいカット。なので厚みのあるグラスのほうがその魅力が存分に味わえるような気がします。

鉛害を気にされる方もありますが、人体に影響のあるとされる比率以内のものです。
最高級のレッド(鉛)クリスタルは、やっぱり美しい。
敏感な方にはお勧めはできませんが、こういうオブジェ系なら良いかもですね

バカラ オーガスタ

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