カテゴリー別アーカイブ: 1.ギフト

白隠禅師の教え

時は、江戸中期。
駿河国原宿(現在の沼津)の村に住む未婚の娘が父親のわからない子を産みました。娘の父親は、子の父親の名を何度も聞きますが、娘は怖くて本当のことが言えません。そこで、その相手が近くの松蔭寺の名僧 白隠禅師であれば父も許してくれるであろうと考えた娘は、子供の父は白隠禅師だとウソをいいます。

激怒した娘の父親は、白隠禅師のもとへ行き「この生グサ坊主!娘を傷物にしおって、お前の子だ」といって、赤ん坊を突き出したのです。当然、身に覚えのない白隠禅師ですが、拒否も何の言い訳もせず「ああ、そうですか」といって、赤ん坊を受け取ります。

そうして、その日は米のとぎ汁を赤ん坊に与え、次の日から村中をもらい乳してまわるのです。高僧として尊敬されていたのに、次の日にはさげすまれ、弟子や信者も離れて行き、村中から悪口・陰口をたたかれます。それでも、白隠禅師は一向に気にも留めず、もらい乳を続け、赤ん坊を育てていくのです。

そんな白隠禅師の悠然たる姿を見ているうちに娘は自分の良心の呵責に耐えかね、父に本当のことを話します。驚いた父は白隠禅師のもとに駆けつけ非礼をわび、赤ん坊を返してもらうよう頼みます。白隠禅師は、そのときもまた何事もなかったかのように「ああ、そうですか」といって赤ん坊を返しました。

禅の教えそのもので、あるがままを受け入れる、智慧と慈悲に満ちて、ただただすごいと思ってしまうエピソードです

アトリエピジョンのオーダーは9割以上がギフト。ギフトそのものが祝福をしているのだと日々感じています。祝福することはすでに相手を受け入れてること。つまり、あるがままを受け入れているのではないかと思うのです。

ギフトをするのは、心に余裕があったり心が豊かでないとなかなかできないことです。そう思うと、ギフトをする方からのご依頼を受けるたびに、その豊かなものに触れさせていただいているのだと思えます。感謝

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ステンドツリーランプ

ステンドグラスランプ ツリー ブルー

ガラススには様々な種類があるもので、特にステンドは色や風合いがすべて違っていて魅力的です。中でも『ハンマード』と呼ばれる凸凹の風合いのあるブルーガラスを通した光が、なんとも幽玄。

数年前に、このガラスを使ったランプをステンド作家の小橋氏に作ってもらいました。
ツリー型のランプを依頼し、ブルーやホワイトの単色で風合いが出るもの。これが依頼内容です。思った以上に良い風合いのガラスがあり、ステンド作家さんたちの間でもこのステンドは人気があったそうです。ステンドは光を通した時の色合いを楽しむ方が多いので納得です!

なのに、実はこのガラスを製造している海外メーカーが廃業(?なのかな)のため製作されなくなってしまい、取り寄せたガラス在庫で対応できる分のみとなりました。すごくすごく残念ですが、いっぱい取り寄せたとのこと。まだもうしばらくは大丈夫そうです(^^)

私のお気に入りのパールホワイトのほうは、残念ながらもう在庫もなしです…

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文字入れする、しない?

ガラス工芸品も含めアトリエピジョンで扱っている品はすでにそれだけで使用できるガラス製品です。文字入れがなくとも困ったことはありません。
なので、文字入れをしないものを購入したいというご依頼があります。グラスや小物はお受けしてませんが工芸品(もともと文字入れができない品もあります)と時計の一部は文字入れなしでの販売も承っています。お急ぎの時には文字入れしない分、早いということもありますから。

そういった方でも、二度目は文字入れするようにご依頼いただくことも多いのです。その理由を伺ってみました。

『最初は折角のガラスの美しさを台無しにするのではないかと思って、何も入れないようにお願いしてましたが、今度は友人へのお祝い品なので文字入れをお願いしてみました。友人なので喜んでくれたのでしょうが、名前や日付も入っていることですごく記念になるし、こんなお祝いもらったことがないので嬉しいと大喜びしてくれたんです。これほど喜んでくれて、贈り物作戦大成功でした。』Tさま
(注:一部表現を変えています)

 

他にも似たようなお言葉をいただいたことがあります。
何年もご依頼者との彫刻の打ち合わせに何度もやり取りをしていてみえることがあります。文字入れのオーダーメイドギフトはギフトに品を選ぶだけでなく、文字入れの内容を考えたり、こちらからお送りする原稿を見てチェックしたり、校正依頼をしたり、品を選んだあとの手間と時間もかかるものです。それだけもらう人のことを考える時間も多いわけです。
もちろん、相手のお名前や刻むメッセージにも感動されているのも大いにありますが、相手のことを思ってた見えない何かが働いて、より喜ばれているのではないかと思わずにはいられません。

文字入れをしないとだめということではなくて、例えばギフトに花や菓子を選ぶ、その時に相手を思ってメッセージを添える、それだけでもギフトがより喜ばれるものになるのではないかと思ってます(^^)
 

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お届け後のこと。グラスと巾着袋

一度関わると、その後って気になるものですよね。
特にオーダーメイドはご依頼時から打ち合わせで何度もやり取りをすることも少なくなく、この品がどのようにお役に立てるのだろうか、、、とか、パーティで盛り上がるかなとか、例えばプロポーズだったら、これが縁結びになりますようにとか、いろいろとイメージを膨らませていきます。なので、手元を離れるとその後が気になって仕方がないのです。

もちろん、ご依頼時に、こんな風にするんだといったイメージを教えてくださる方もいらっしゃって、そんなときも妄想の世界に入ってしまいます(^_^;)

今回ご依頼くださった方は、その後の写真を送ってくださいました(*^^*)

親しい仲間内で、マイグラスのお揃いのご依頼で、写真の巾着袋は思い思いに好きな柄を選んでそろえられたそうです。グラスに彫刻した藤と鷹のマークに何となくぴったり(^^)v
このマークも仲間内のお名前からデザインを考えご入稿くださったものなんです。
全てがオリジナル!です

皆さんのお顔はわかりませんが、きっと笑顔でお酒を酌み交わしていることと思います。
ありがとうございました


 

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小さな贈り物が素晴らしい大きな贈り物に

長い間メルマガをお休みしていますが、メルマガを発行するたびにお返事くださる方がいらっしゃいます。ご自身の感じられたこと、そして、経験などをお話しくださるのです。自分とは違う世界で、また立場も違う視点で観られたお言葉は、すごく参考になることが多いのです。

でも思いが共通しているなと思うことが1つあります。それは自分の周りの人、特にご家族を大切に思ってらっしゃること。今年はその方の金婚式と娘さん夫婦の銀婚式があり、その記念品をご依頼いただきました。

アトリエピジョンの記念品だけでなく、ベルトやお祝い金もご用意されてました。1か月以上も前から準備くださってたので、サプライズギフトに余念はないようです(^^) そして、お孫さんも含め、みんなで贈り物しあい。それぞれに喜んで感激されてたようです。

その方からメールでご連絡いただいた内容がほっこり素晴らしく、中でも

家族の絆が今回のことでより一歩前進したと思います。小さな贈り物が素晴らしい大きな贈り物になるものだと痛感致しました。

のお言葉がとっても心に響きました。
絆のことを日頃よりお話ししています。でもその先の大きな贈り物をどれだけ意識できてたのかなと、改めて私たちの意義を考えるきっかけをいただきました。

贈り物は思いを形にしたもので、記念に残る大切なものです。でもその先にきずなが深まり、ご家族がより仲良く喜びあえる、取引先との仕事がスムーズになったり、励みにしてもらえたり、、、様々なイメージが浮かんできます。そういったことを日々考えてみたいなと思うのです。

それにしても小さな贈り物が大きな贈り物にって、わらしべ長者みたいですね(^^)

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1つの化粧箱にたくさん詰めて…

アトリエピジョンが提供している商品は9割はギフトです。ギフトには化粧箱がつきもので、特にガラス製品なので、割れないように、それぞれの商品専用の箱を作っています。

例えば、グラス
商品にはシングルだけのものもあれば、シングルとペアのものもあり。定番品には専用箱を用意しています。
けれど、3個入り、5個入りといった専用箱はない中、ごくまれに3個を1つの箱に入れてほしいとか、家族の人数分のグラスを1つの箱にまとめてほしいといったご依頼があります。

そういったときは、専用箱ではないのですが、1つにまとめてはいる箱があれば対応させていただいてます。
ただし、他の専用箱はグラス1つづつに仕切りがある布張りのもの。数量が不定のものは間仕切りを取っ払うしかありません。なので、専用箱に比べ、少し見劣りするのは否めないんですね。それに、グラスの素材や大きさにより、間仕切りがなければ割れる可能性がある場合は対応できないときがあります。

とはいえ、できるだけご希望の形でお届けしたいのです
こんなのできるかなと思ったら、ぜひご相談ください。

以前にご要望いただいた事例です。
ひょうたんの箸置きで通常は2個入りの商品を12個を1つに入れてということでした。
お父様へのプレゼントでネタなんだそうです。
箸置きは小さいので、12個が入る箱もあり、対応可能でした。
すごく喜んばれたそうで、対応できてうれしかったです(^^)


 
 
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作業道具

ガラスを彫刻するためには、いくつかの機械と
様々な小道具を使います。

そして、私には必要不可欠な作業道具
なんだかわかりますか?


ちょっと砂まみれで汚れていますね(^_^;)
私と同じぐらいか、それ以上の年齢の方だとすぐにわかるかな

ヘッドにセットするルーペです。
老眼鏡とは違って、2種類のレンズが拡大してくれるルーペなので、細かい作業の際には大いに役に立ち、若い時でも時折便利に使っていました。で、今はなくてはならない道具の一つです。

プロは道具を選ばないという言葉があります。確かに道具がなくてもプロの仕事は確かなのでしょうが、良いツールがあると格段に作業の精度が上がります。
道具であっても自分の分身のようなものなんですよね。なので、定期的にお手入れをするのです。
普段、掃除をしないしものを片付けない父が釣り道具と大工道具だけは丁寧にお手入れしていたことを思い出します。

それぞれの職業に従事されている方に、自分にとっての大切な道具を聞いてみたいところです(^^)

実は、何でも彫刻をしますよと銘打っていると、ほんとにいろんな彫刻依頼が来ます。
およそ私には想像つかないものばかりですが、それは手にされる方にとってはとっても大切なアイテムなのです。頭蓋骨、神経、安全靴、ヘルメット、はさみ、、、などなど

ここで、一つ事例のご紹介です

この写真のものは何か想像つきますか???
↓ ↓ ↓

工芸彫刻「ブレードティース」 
ヒントは、歯







正解は、ブレードティース

↓ こんな感じで、、、

歯を治す際にいれるパーツなのだそうです。金属感が表現できてますでしょうか?ガラスに彫るだけなので、金属感が出るかが難しいところ。表現するのに何度も試作したのを思い出します。

このご依頼は、歯の関係のお仕事をされているお父様への贈り物にご依頼いただいたもので、実物の3倍ほどの大きさに彫って、メッセージも入れて贈られたそうです。

ガラス素材は盾形のトロフィーをチョイス

長年、携わってきたものだけに、愛着もあるだろうし、
何よりも娘さんの思いが嬉しいだろうなと想像がつきます(*^^*)

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喜ばれる秘訣?

なかなか連休が取れない中、
とあるコミュニティの秋の旅行で
足摺岬に行く予定を組んでました。

ところが、、、
先日の大型の台風
そう、台風が直撃する日が旅行の日程だったんです(>_<)
急遽、主催者さんの家でホームパーティを開催することに。

負担も多いだろうから持ち寄りパーティにしようということだったのに、簡単なものを作っておくという話が、実際には2,30皿はあろうかという料理のオンパレード。しかもインスタント的なものではなく、参加者の健康を気遣っての料理で仕込みから手間をかけているようなものばかり。

バケツをひっくり返したような雨の中でも集まった人たちは、終始笑顔だったそうです。

あー、ギフトと同じ!
手間も時間もかかるけど、その手間暇をかけている間に、その先の喜びに対する思いが込められるんですよね。

ギフトを
あーでもない、こーでもない、こっちのほうが好きそうだから喜びも大きいんじゃないかとか、これは自分では買わないけどもらうと嬉しいだろうなとか、そんなことを考えて選ぶうちに思いが込められていくわけです。

例えば、ずいぶんと前からギフトをするために、相手に喜んでもらおうと相手のことを観察します。何が趣味なのか、何が好みなんだろうかとか、どんなものが必要なのかとか、逆に苦手なものは何なのかとか、、、

そんな観察は、相手を「みとめ、うけとめる」ようになっていくんです。

人の大きな喜びにつながるのは承認されることなので、考えているだけで見えないギフトをしているのかもしれませんね

ちなみにアトリエピジョンでは、90%の商品がオーダーメイド。オーダーメイドは、ギフトを選ぶだけじゃなく形にしていくために、もうひと手間かかってしまいます。でもそれだからこそ、涙を流して喜んでもらえたとか思っていた以上に喜んでいただけるのだと思うのです。

そしてその笑顔は、贈り主さんへの最高のご褒美となるのですよね♪

贈り主さんの思いを形にする
そのお手伝いをさせていただいている私たちは、とてもありがたい仕事なのだと思わずにはいられません。

感謝でいっぱいです

・・・追伸
結局、私だけホームパーティも参加できず
残 念

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ホールインワンのお祝いトロフィー

一生に一度あるかないかのホールインワン
とっても喜ばしいこと

でも本人にとっては気がかりも多いようです。
同伴者やキャディさんへのご祝儀、
祝賀会や記念品、おまけに植樹の費用などなど
日本でのホールインワンは大変そう
これも禅思考のたまものなのかもしれません

だからこそ、盛大にお祝いしてあげたいものですね

仲間内で有志を募り
トロフィー🏆を贈るといったご依頼も

クリスタルトロフィー カップ
クリスタルトロフィー カップ

写真のトロフィーは高さ15cm程度なのですが
2.5キロもある重量級で手にずっしり
ホログラム加工が施されているので見る角度で虹色に輝きます

カップ部分のカットがなんとな~くゴルフボールっぽく見えるのは
私だけでしょうか

ちなみにアトリエピジョンでのお祝いはグラスに
ホールインワンを決めたときのデーターを彫刻したものが多いです

贈り主様の名前が主役の寄せ書き

3月のこの時期は退職、退官が増えます。
それとともに寄せ書きのご依頼も。

でもあまりに同僚が多すぎて、
それほど大きくないガラス素材には
メッセージまでははいらず
名前だけという事例も多々あります。

一緒に過ごした同僚の名前は
それだけで思いがよみがえるものです。
なので名前が主役になるのも
おすすめなんですよ。

ずっと以前にご依頼いただいた名前が
メッセージの主役になったフォトフレームです
↓↓↓

メッセージはあればなおのこといいですが、
たくさんの生徒や同僚たちの名前は
それぞれに輝きあっていて
最高の宝となることでしょうね(^^)

そう、ちょうどこの写真のような
ガラスの輝きのように・・・

アスカランプスタンド

シンプルなガラスの立方体を
ジェンカのように積み重ねた
オブジェをランプにしたもので
その輝きの美しいこと。

1つ1つ輝いているものが
集まるごとにお互いを映し出してます。
もちろんこの素材自体が美しいこともあるのですが
1つだけだとその美しさに気付きづらい。

変に飾らなくても
集まるだけで美しいもの
たたあります^^