忘れられないギフト

忘れられないギフトがあります。
ご依頼いただくほとんどが慶事のギフトですが
状況的に慶びごとと言えないものもあります。

もう何年も前のこと
すい臓がんを患ったお父様のご希望で
娘さんがご依頼くださったオーダーです

十数時間という長場の手術を乗り越えて
禁止されていた水を飲むときに
担当の先生方と乾杯するグラスをつくるというものでした。
感謝の思いを込めて…

最初はしずくを3つ彫ってほしいとだけで
何をイメージされているかわかりませんでした。
雨が窓に当たってるようなイメージかなと思いつつ
でも3つだけというのもイメージがつかず
詳しくお伺いすると、前述のようなことと
もう長くないから父の思いをかなえてあげたいんだと
お話ししてくださったんです。

当時何と言葉をかけてよいのかわからず
でもその思いがすごくよく伝わってきて
私たちもその思いを感じながらお届けしたのを覚えています

たった一つのしずくにたくさんの思いが込められている
そして、それは今この時しかないんだと。

ギフトという仕事をしていて
このことをずっと肝に銘じたいなと思うご依頼でした

しずく

忘れられないギフト」への2件のフィードバック

  1. 俊パパ

    とても思いのこもったオダーだけに、作品にするのはとても難しいですね。

    でもその気持ちを汲んでそれをなんとか形にしあげたいという
    こちらのおもいが形になった時には
    いろいろな意味でステップアップできているのではないでしょうか。

    由香さんが受けたおもいをいつまでも忘れないで作り続けてください。

    返信
    1. atelierpigeon 投稿作成者

      ありがとうございます(^^)
      まさしくその通りだと思います。一つ一つにドラマがあり、どれもがかけがえのない時を作っているのだと思うと、なんとも表現しがたいものがこみあげてきます。こうやって皆様からいろんなこと教わって、進化していけるのだろうと思います。
      大切にしていきたいです

      返信

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