5月の異名 -皐月、菖蒲月、建午月、月見ず月ー

旧暦では真夏に当たる5月。時期を表すもの以外に田植えに関する異名が多くみられます。どの月も中国由来のものがとても多い。漢字1文字にたくさんの意味が込められてますから、表現しやすいですね

    • 皐・皐月・五月・早月(さつき)– 五月は田植えを行う時期で、それを意味する「早苗月」から皐月になったとされています。
    • 早苗月(さなえづき・さつき早苗取月(さなえとりづき
    • 皐月(さつき・こうげつ)– 「さ」には田植えの意味があり、「さつき」だけで田植の月になるとする説もある。また「皐」は「神に捧げる稲」の意味がある。五月(さつき)日本書紀などの書物では五月と書いて「さつき」と呼んでいた。
    • 建午月 (けんごげつ)午月(ごげつ)午の月(うまのつき)-古代中国では、北斗七星の柄の先が真下の北の方角を指す月(冬至のある11月)を十二支の最初である子をとって「建子月」とし、順に「建丑月」・・そして5月を「建午」としました。「建」は「建す(おざす)」をあらわしの文字は北斗七星の柄を意味し、そのあとの十二支は方角と季節を示します。
    • 悪月(あくげつ)– 陰陽道で凶の月。五月を忌むことの多い月とすることから
    • 浴蘭月(よくらんづき)– 『五月五日、之を浴蘭節という。四民並びに踊百草の戯あり。よもぎを採りて以て人を為り、門戸の上に懸け、以て毒気をはらう。菖蒲を以て、或いはきざみ或いは屑とし以て酒に淀ぶ(荊楚歳時記)』
    • 菖蒲月(あやめづき)
    • 橘月(たちばなづき)– 橘の花が咲く月
    • 畏景(いけい)– 陰暦の真夏に当たり、畏景は夏の太陽を意味することから
    • 仲夏・中夏(ちゅうか・なかのなつ) 盛夏・超夏・仲暑・生夏・梅夏・夏半(かはん)– 陰暦で夏(4~6月)の真ん中の月。真夏
    • 夏五(かご)– 5月の夏と言う意
    • 田草月・多草月(たぐさづき)– 田植えのころ、草木生い茂るころ
    • 稲苗月(いななえづき)– 皐月の語源、意味となった、田植に関する別名
    • 早稲月(さいねづき)
    • 早女房(さにょうぼう)– 早乙女の別称で季節は夏を指す
    • 早乙女(さおとめ)– 田植を行う女性のこと。「さ」は「田の神」にささげる稻のことをいう
    • 五色月(いついろづき)– 昔は田植の祭儀で田の神に仕える装いとして、女性が紺の単衣に赤い帯、白い手拭をかぶり、紺の手甲脚絆、菅笠をつけて一列にならんで苗を植えた。
    • 芒積(ぼうせき)– 「芒」は稲や麦などイネ科植物の先端突起部分のこと
    • 鳴蜩(めいちょう)– アブラゼミのことで、盛んに鳴きだすころ
    • 吹雪月(ふぶきづき)– この月に見ごろな卯の花を雪に見立てた言葉。
    • 鳧鐘(ふしょう)– 日本音楽の十二律の一で、 基音の壱越の六律高い音。中国の十二律の蕤賓(すいひん)、またト音にあたる。
    • 蕤賓(ぜいひん・すいひん・ずいひん– 中国の音楽で十二律の一つ。 基音の黄鐘(こうしょう)からはじまって、七番目の音
    • 鶉月(じゅんげつ・うずらづき)
    • 鶉首(じゅんしゅ)– 十二次のひとつ。古代中国天文学において十二次があてられ鶉首 は芒種・夏至に当たる
    • 雨月(うげつ・うづき)– 梅雨時期から。また、陰暦8月十五夜の名月が雨で見えないこともさす。雨夜の月。
    • 雨名月(あめめいげつ)
    • 五月雨月(さみだれづき)– 5月頃に降る長雨から
    • そうばいの月 – そうばいは、夏の季語「そばえ」「日照雨」が語源
    • 月不見月 ・月見ず月(つきみずづき・つきみぬつき)– 梅雨時の五月雨で月が見えないからいう。
    • 梅月(うめづき・ばいげつ)– 陰暦4月、5月の異称
    • 梅色月(うめのいろづき)
    • 梅天(ばいてん)
    • 炎夏(えんか)炎景(えんけい)炎夏(えんか)炎節(えんせつ)炎天(えんてん– 夏の盛りの炎天
    • 啓月(けいげつ)– 二月とする文献も
    • 啓明(けいめい)– 明けの明星のこと。金星。
    • 小雲月・狭雲月(さくもづき)– 『池べなるまこもまじりのあやめ刈りて宿にかざしつさくも月とて(古今打聞)』
    • 南訛(なんか)– 夏の農業のことから
    • 星月(せいげつ)– 星が輝く月
    • 星火(せいか)
    • 星花(せいか)
    • 全く由来がわからないもの。
    • 条景(じょうけい)
    • 景風(けいふう)
    • 小巧(しょうこう)
    • 小刑(しょうけい)
    • 長至(ちょうし)
    • 東井(とうせい)
    • 授雲月(じゅうんづき)
    • 賤男染月(しずおそめづき)
    • 賤間月(しずまづき)
    • 写月(しゃげつ)
    • 茂林(もりん)
    • 開明(かいめい)
    • 厲皐(れいこう)

由来には当たり前ですが歴史があって、これだけでドラマができるかもと思うものもあり。調べがつかないものは、またおいおい調べて掲載しようと思います。ご存知の方がいらっしゃればコメントなどでご伝授いただけると嬉しいです