8月は陰暦で秋(7~9月の三ヶ月)の中盤にあたります。秋たけなわのイメージの強い異名ばかりの中、現代でも通じるものもあるので、手紙などに添える言葉にうまく取り入れることができるといいですね(^^)
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- 葉月(はづき)– 木の葉が紅葉して落ち始める頃のため、葉落ち月(はおちづき)が転じて。また、雁が初めて来る初雁月(はつかりづき)初来月(はつきづき)や南風から台風の来る南風月(はえづき)、稲の穂が張る張り月(ほはりづき)が転じ、葉月になったとする説などがある。
- 葉落ち月(はおちづき)– 木の葉が紅葉して落ちる月。
- 穂張り月(ほはりづき)– 稲穂が大きく張ってくる時期であることから
- 初雁月(はつかりづき)初来月(はつきづき)雁来月(かりきづき・がんらいげつ)– 雁が越冬の為に初めて渡ってくる月であることから
- 南風月(はえづき)– 南方からの強い風(台風)が多く来るころ
- 秋風月(あきかぜつき)– 秋風が心地よいころ
- 建酉月 (けんゆうげつ)酉月(ゆうげつ)酉の月(とりのつき)-古代中国では、北斗七星の柄の先が真下の北の方角を指す月(冬至のある11月)を十二支の最初である子をとって「建子月」とし、順に「建丑月」・・そして8月を「建酉月」としました。「建」の文字は「建す(おざす)」で、北斗七星の柄を意味し、そのあとの十二支は方角と季節を示します。
- 燕去月(つばめさりづき)– ツバメが南方に去っていく月であることから
- 桂月(けいげつ・かつらづき)– 月の中に桂の木が生えているという伝説から。中国では桂は木犀のことを言う
- 桂秋(けいしゅう)– 桂の花の咲く秋。
- 草津月(くさつづき)– 草花の盛りの月
- 紅染月(こうそめつき・べにそめづき)木染月・濃染月(こぞめづき)– 木々が紅葉する月。
- 清秋(せいしゅう)– 空が清く澄みわたった秋のこと。またその頃
- 盛秋(せいしゅう)– 秋真っ盛りの頃、秋風情が一番さかりのころ。
- 仲秋(ちゅうしゅう)仲商(ちゅうしょう)半秋(はんしゅう)– 秋の半ばを表す。陰暦の秋(7~9月)の真ん中。「商」は秋という意
- 月見月(つきみづき)– 仲秋の名月、澄んだ空のもとでお月見をする月
- 萩月(はぎつき)– 萩の花が咲くころ
- 観月(かんげつ)– 月をながめて賞すること。月見。
- 壮月(そうげつ)– 草花が盛んに生える月という意で、「壮」は活力に満ち溢れ、勇ましい意味がある
- 竹春(ちくしゅん)竹の春 – 若竹の新葉のが生え盛る月
- 迎寒(げいかん)寒旦(かんだん)– 寒冷の季節を迎えること。
- 素月(そげつ)– 空が澄んで、月を見るのに最適なころ。明るくさえわたった月。「西より瞻(み)れば飛檐(
ひえん)或時―を吐き(露伴・五重塔)」 - 寿星(じゅせい)– 古代中国天文学における天球分割法「十二次」の一つで西から星紀(丑にあたる)に始まり、寿星は白露・秋分に当たる
- 南呂(なんりょ)– 中国音楽のひとつで、十二律の10番目の音
。日本の盤渉(ばんしき)に相当する。 - 其色月(そのいろづき)–
- 染色月(そめいろづき・しめいろづき)–
- ささはなさ月-「八月ささはなさ月~きりぎりすささはなさ月打ちわびてあさぢが原に声よばるなり(古今打聞)」
- 八朔(はっさく)– 8月朔日の略。農家ではその年の新しい穀物をお祝いをする習俗がある。
- 田の実(たのみ・たのむ)– 8月朔日は田の実(新穀)を贈る行事がある
- 中律(ちゅうりつ)– 「天晴、南呂之初節、西風之中律、万幸万幸(実隆公記-文明二年八月朔日)」
- 長五(ちょうご)– 天照大御神の命じた「豊葦原之千秋長五百秋之瑞穂国(稲穂の実る美しい国が、限りなく長く続くようにという意)」より
- 白露(はくろ)– 陰暦の二十四節気のひとつ
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- 全く由来がわからないもの。
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- 難月(なんげつ)
- 天岡(てんこう)
- 豆雨 (とうう)
- 剥事(はくじ)
- 剥棗(はくそう)–
- 風高(ふうこう)–
由来には当たり前ですが歴史があって、これだけでドラマができるかもと思うものもあり。調べがつかないものは、またおいおい調べて掲載しようと思います。ご存知の方がいらっしゃればコメントなどでご伝授いただけると嬉しいです