日別アーカイブ: 2018年7月31日

バーナム効果

The noblest art is that of making others happy.
-至高の芸術とは見る者を幸福にするものだ-

少し前にヒットした映画「グレイテスト・ショーマン」をご存知でしょうか

実在した興行師P.Tバーナムが題材となった映画で、バーナムは数々の実績と言葉を残しています。この言葉通り(?)、斬新な(といっても倫理的にどうなの?と思うような、というかかなり問題になったらしい)アイデアと力を入れた広告(ホラ話がメイン)で話題を呼び、大成功を収めました。

いろいろと問題になってもへこたれず次々とアイデアを実現させ、ヴィクトリア女王にまで接見。
とにかく、多くの人々の行動に影響を与えたのは良くも悪くも人の心理をよく理解し動かすことができたのだろうなと思います。

そのバーナムが残した言葉で、もう一つ有名なのが

we’ve got something for everyone.
-誰にでも当てはまる要点というものがある-

占いなどを見ると、あいまいな表現の中でこれ当たってるわ~と感じる心理作用を、このバーナムの言葉にちなんでバーナム効果(フォアラ―効果とも)と言います。簡単に人を信用させる効果があり、詐欺師が使う手ではあるのですが、悪用するのではなく、共感するなど効果的に使うと相手との距離を近づけることもできる素敵な効果です。

「今日は、顔色いいよね」
「他の人より細かいところによく気付くよね」
「君は慎重なところがある」といった表現は、どこかあいまいだけれども自分をみて理解してくれているのだと感じる言葉です。

例えば、嫌われ役で誰もなりたがらない監査主任の役を「君は慎重なところがあるから、監査主任を任せたい」ということで自分こそ適役なのだと責任感がでたり、そこまで思えなくとも悪い気はしないでしょう。

PT Barnum 1851-crop

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