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江戸時代のリサイクル -ギフトの使いまわし、金継ぎ-

江戸時代のリサイクルがすごかったという話が出て、とにかく下肥と呼ばれる排せつ物のリサイクルが一番盛り上がってました(^0^)いきなりなお話でごめんなさい。元エステティシャンということもありお通じのお話は日常的でしたし、今は健康に直結することから大病を患った家族のこともあり、全然違和感を感じないんです。

汚くて捨てるものにも、その価値を見出しリサイクルするなんてホントすごいですよね。エネルギーに変えたり、肥料にしたり、そのおかげで町はきれいだったといいます。当時の日本に訪れた人たちは江戸の町のきれいさに驚いたようです。そのころ、日本と同じように道端で排泄していたパリでは歩けば踏むという悲惨さ。でもそれがあって、香水やより踏む部分の少ないヒールなど素晴らしいアイテムが生まれたのですよね。

文化はこうやって発展。時代をその時々の生活からみてみると、いろいろと発見があって楽しいです。

さて、江戸のリサイクルでは、家具・道具・衣服・紙屑に至るまで徹底的にリサイクルされ、不用品などもラッピングをして贈答品にしたりと、とにかく無駄がなかったんですね。ものあまりの現代で、お歳暮などを使いまわしているのとあまり変わりがないかもしれません。贈ったほうとしては嬉しくない現実ですが、無駄に箪笥の肥やしになるよりよいのかな・・・

リサイクル文化から芸術も生まれます。
陶磁器類を使っていると欠けたり割れたりは避けられません。現代ではちょっとかけたらすぐに捨ててしまうものですが、江戸時代は溶いた白玉粉などを接着剤にしてくっつけて焼き上げ再生していました。簡単な処理です。高級な陶器は漆を使って接着します。これが金継ぎです。新たな命を吹き込まれた再生アートは、永く親しまれ、現代でも大切にされているのです

ガラスもペレットにしてリサイクルされたり、ステンド技法で新たな命を吹き込んだ利があります。アトリエピジョンでは、サンドブラストでできること、ガラス片の端を処理して箸置きやミニトレイなどをつくってます(^^)
↓↓ こんな感じ

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