月別アーカイブ: 2016年3月

八相縁起のカエル

虫たちが活動しだす啓蟄ごろは
とってもとっても寒かったのですが
春分の日を迎え、陽射しがやわらかく
春の香りもいっぱいで心地よいです。

そんな中、カエルちゃんの小さな鳴き声が聞こえました。
カエルというと
かなり苦手とする方と
熱烈なファンが両極なモチーフです。

八相縁起でとてもよいものではあるのだけど、
苦手な人にとっては反応に困る贈り物になるかもしれませんね。
ちなみに私は大っ好きです(聞かれてない…)

カエルの縁起の意味は

  • 子孫繁栄、豊穣・・・子供をたくさん産むことから
  • 旅行安全など・・・必ず自分の産まれた池に戻ってくることからとも、語呂で無事カエルとか
  • 無病息災・・・害虫を食べてくれる
  • 飛躍前進・・・その強靭な後ろ足と跳躍力はすごいですよね
  • 繁栄・・・子供を産むことや金カエルの語呂からも

などなどと、様々です。
カエルの名称の語源が、帰るということもあり
語呂による縁起もうなづけるものがありますね。

10.10インテリアミラー夫婦カエル 2
インテリアミラー 夫婦円満かえる ガラス彫刻作家:元木庸子作

 

10.10インテリアミラー夫婦カエル 1

東條裕志氏 ガラス彫刻工芸展

サンドブラストによるガラス工芸は、現代に生まれた工芸ということもあり、まだまだ認知されてません。
とはいえ、工法は違うもののガレやラリックの作品にも同じような仕上がり見えるものが多く、それが親しみやすいのか、一部では熱狂的なファンもいらっしゃるんです(^^)
(ラリックなど酸で洗うサチネという工法が使われてます)

サンドブラストによるガラス彫刻工芸を手掛けられている作家は多くはありません。
その中で、ガラス素材からこだわり、自分で吹いたガラス花器に命を吹き込んでいる彫刻ガラス作家 東條裕志氏が、現在個展を開催されてます(香川県善通寺市 灸まん美術館18日~22日)。

写真よりも実物のほうが数段良いです。
なんといってもガラスは光の当たり具合でいろんな表情を見せるので(^^)

東條裕志 カブトムシ 東條裕志 カブトムシ


プロポーズの言葉

人生において、とても大きなイベントの一つであるプロポーズ。
これからの人生を左右することでもあり
大切な思い出にも記憶にもしたいところ。

だからこそ言葉一つにもこだわりたいところなのでしょう。

相手がどう受け取るかにもよりますが
自分の思いとぴったりとはまる言葉で伝えたいものです。

  1. やっぱりシンプルにストレートが一番?
    • Will you marry me? 僕と結婚して
    • Will you be mine
    • I can’t live without you. 君なしじゃ生きられないよ
    • Life is not worth living without you. 君なしの人生に価値なんてない
    • I will love you forever. 君を永遠に愛するよ
    • I want you to be my wife.  僕の奥さんになってほしいな
    • Will you be my wife?  僕の奥さんになって
  2. これからの人生を創造して
    • Please keep smiling next to me forever. ずっと僕の隣で笑顔でいて
    • I will be in place for you.  僕が君の居場所になるよ
    • I want to wake up next to you every day for the rest of my life.
      これからの僕の人生、毎日君の隣で目覚めたいんだ
    • I love you more than anything in the world. I know that you’re the person I want to spend the rest of my life with. But, I want the timing to be perfect and make this moment special. For the next year, I’ll show you how much I love you and that you’re in my thoughts every day.
      世界のだれよりも君を愛している。僕の人生、共に過ごしたい人は君だってわかってる。この特別なことをむかえる最高なタイミングがほしいんだ。来年、僕がどれほど君を考え愛しているかみせるよ
    • The day I will love another woman in my life is the day you become the mother of our lovely daughter. Will you want to share this feeling with me?
      僕の人生でもう一人の女性を愛する時、君が僕たちの愛する娘の母になる時だ。僕とこの感覚を共有してもらえますか?
    • With this ring, I give you my heart, I promise from this day forward, you shall not walk alone, may my heart be your shelter, and my arms be your home.
      この指輪に託して僕の心を贈るよ。これからの人生に約束する。君はひとりではないし、僕が君の心のよりどころであるかもしれない、僕の腕は君の家だよ。
    • I want to grow old with you. 歳をとってもずっと一緒だよ
    • Want to be happier than now, I will get married. 今よりもずっと幸せになりたいから、結婚しよう
  3. すこ~し遠回しなソフトバージョン?
    • I fell in love with you. Just for who you are.
      僕は君に恋してる。君が君であることに
    • Imagine how cute our kids are going to be.
      僕たちの子どもだったらどんなにかわいいのだろうね
    • My love for you is eternal. 僕の愛は永遠だよ
  4. 番外編
    • No matter how many years gone by, I will still be loving you
      何年経とうと、ずっと愛しているよ♡


プロポーズの言葉はずっと残しておきたいよね
クリスタルダイヤ プロポーズ
クリスタルダイヤ

↓↓↓ こんなの見つけました。
羨ましすぎる!思わずキュンッとするプロポーズの言葉100選
日本語のメッセージがいっぱいで、逆プロポーズバージョンもありますよ

思いがたくさんある時には、一語のメッセージ

健康長寿タンブラー

私たち人間は言葉を持ちます。
伝えたい思いがあるとき、それを言葉にしたためるのですが
思いは、書けば書くほどに伝わらなくなることがあります。

うまく表現できないだとか
言葉がなんだか薄っぺらく感じたり
複雑な思いを書いていくと何が言いたいんだかわからなくなったり…

 

そんな時には
こんなダイレクトなメッセージもありかも(^^)
一語に思いを込める

長い文章じゃなくても単語でも伝わるものはありますね。
単語だけメッセージで今まで多かったのは『感謝』

一語だけだと、いろんなことを想像できて
いろんな思い出がよみがってきそうです。

素敵な贈り物となるといいですね

では、また

フュージング

ガラス工芸には、大きく分けるとガラス素地が熱いままに行うホットワークとガラスが成形されて十分に冷却された後施すコールドワークがあります。
フュージングは前者のほっとワークの一つで、ガラスを液状化しない程度の高温(700~800℃)にした炉の中でゆっくり過熱して、ガラス同士をくっつけたりなどで模様や形を作るガラス工芸です。
下部の写真の箸置きは、透明の板ガラスを切り出して厚みの薄い色ガラスをちりばめたものを炉に入れて成形。フュージングで出来上がった後、サンドブラスでデザインを彫ったりフロスト加工をして磨いたりといろいろと手間をかけて仕上げています。

ところで、炉でくっつけるガラス同士は何でもOKということではありません。
ガラスは高温になってくると膨張しますが、ガラス(その組成物)によって膨張率が変わります。そのため、膨張率の違うガラスをくっつけると割れてしまうのです。

なので、例えば家の窓ガラスが割れたからそれを使って箸置きに!なんてことはできないのです。
はじめてヒュージングを知ったとき、そうしようと思ったのはほかでもない私ですが(^_^;)

ガラスの箸置き 空
箸置き「空」:元木庸子作

ギフトをするときに重視すること。とある企業の事例より

企業ではギフトでの通例を持っている会社が多く、ご相談いただく際に、うかがっていると、とても勉強になることがあります。

企業によりギフトに対する考え方ももちろん取り組み方も様々で、例えばしきたりを重んじる会社もあれば一般的なマナー重視もあります。
六曜がその一つ。最近では大安、仏滅とかさえもあまり気にされない方が増えてきましたが、しきたりを重んじる方もまだまだ多いのです。
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先日「先方が慣習を大事にされている会社だから」と、就任のお知らせをいただいてできるだけ早い吉日を確認したら土日。翌吉日も先方が受け取れない日であり、お祝いを伸ばすわけにもいかず、最短の吉日をということでご相談いただきました。ほかの四曜にも意味あいがあり、午前中が吉の先勝にということになりました。

ちなみに六曜を考慮する場合に「大安」と「仏滅」ぐらいを考えられる方は多いのですが、注意したいのは赤口です。仏滅が物事の消滅であるのに対し、赤口は万事消滅をあらわしますので、お祝い事としては避けたほうが良いものです。六曜の取り決めはカレンダーの帳尻合わせ的な要素もあるので、ご参考までに(六曜とカレダ―とその意味

でもその企業さん、自社内のお祝い事では、しきたりよりも人間関係のほうを重んじることが多いようで、のしの表書きにも「御祝」など一般的な表題ではなく、メッセージを希望されているのです。

この企業さんとお話ししていて、孔子の言葉を思い出しました

知らざるを知らずと為す是知るなり

大切なギフトだからこそ、相手を知ろうとしてるのですよね。
華やかな贈り物の陰にはたくさんの心配りがある。

きっと先様にも伝わったことだと思います。

参考:就任祝いが遅れたら。 お知らせをもらって祝い品を考えているうちに…

ぐいのみ(羽衣ジャスミン)

端午の初節句。信玄公の兜オブジェ

桃の節句も終え、今度は端午の節句です。
初節句は、赤ちゃんの健やかな成長と厄除けを願う大切な行事。

それだけに準備にも力が入り、
早い方は1月からお問い合わせいただく方も。

端午の節句飾りの内飾りでは、兜が多いようですね。
鎧はさすがに大きいからかもしれません。

兜は、古代より大切な頭部を守るものとして発展してきたもので、その特性から、持ち主を象徴するものとしてもさまざまな発展を遂げてきました。特に中世の武士の時代より、自身の武や録を誇示するための象徴に、眉庇などにさまざまな装飾物が取り付けられました。
一方、武家では身の安全を願い神社にお参りするときに鎧や兜を奉納する習わしがありました。そんな由来から鎧兜は男児に災いなく健やかに成長するようにとの願いを込めて鎌倉時代から初節句に飾られるようになり、今も引き継がれています。

大切な身を護るもの
そして自身を象徴するもの
ということで、特に好きな武将の兜で自分だけのオリジナルでのオーダーいただくことがあります。
掲載許可いただけたものが非常に少なく、9年前のものになりますが信玄公のものです。
同じものは二度と作らないオンデマンドなので、思い入れも深いようです。

ご子息の初節句記念にオーダー ご子息の初節句記念にオーダー。上部のほうにはあの有名な風林火山の句も

ガラス工芸製作ダイジェスト(動画)

ガラスに彫ることは、最近ではちょっとづつ認知されてきましたが
実際にやっているところはまだ想像がつかないようで、よく質問されます。

「砂を吹き付けて彫るんです」と、口頭で説明すれど、イメージわかないようです。
もう少し豊かなボキャブラリーがあれば伝わったかもしれませんね(汗)

ということで、ガラス工芸作品でダイジェストを作ってみました。
一番パーツの少ないハートグラスです。
花や鯉など普通によく出ているデザインはパーツが多く編集には時間がかかるので、またおいおいゆっくりと作成しますね!

贈り主の名前をいれる

【 贈り主のお名前をいれるものかどうか 】

よくあるご質問なのですが、一般的にある贈り物を見れば参考になるものがいっぱいあります。
例えば、花を贈ると札が立てられています。
それには先様のお名前よりも贈り主様が中心となっている。
花は一時のものではあるという特性もありますが、誰から贈られたか、もっというと誰から応援してもらっているのか、誰とつながりがあるのかが見える化されるものでもあります。

それだけの人たちに応援されている―
これはとても励みになることだと思います。

ガラスアイテムに彫刻するとずっと残ってしまいます。
贈り主を主張したくないという思いもある人も多いです。
実際以前の私はそうでした。
ですが、もらうほうの立場になると、贈り主様のお名前があったほうが嬉しいというお声は非常に多いんですね

ですので、是非とも入れてほしいと思ってます。

とはいえ、贈り主様が複数いて小さな時計など彫刻面積が少ないものの場合、贈呈者の記載を「○○一同」とすることがほとんど。
あるときどうしても贈り主全員の名前を入れたいというご依頼があり、それならばと、彫刻面積の大きいアイテムに変えて、贈り主全員の名字と教授就任記念だけをいれたものを製作し、それが非常に喜ばれたようでした。
その他にも、贈り主を入れるかどうかで悩まれてた方が、「やっぱり、贈り主を主張します(笑)」でご依頼いただき、それも教授が涙を流して喜んだとの報告いただきました。

人とのつながりがあると、言葉がなくても伝わるものなのですよね。
それからはこういったつながりが深そうなご依頼がある時には、できるだけ贈り主様のお名前を入れるようにお勧めしてます。

写真のものも同じく贈り主様のお名前がはいったもの
すごく喜んでいただけたとのことで、先生にとって大切な記念になるのだろうなと思います

ガラスのフォトフレーム